Source: Laemgate Seafood Restaurant/Facebook
タイの首都バンコクで飲食店を営んでいた夫婦が10日、客からカネを騙し取ったとして懲役1446年の刑が処された。
現地メディア『Thai PBS』によると、シーフードレストラン『Laemgate Seafood Restaurant』の経営者であるアピチャート・パロンジュラカと妻のプラパソーン・ボヴォンバンチャは昨年初旬、コースメニューの割引券販売を告知した。
そこで、10人前が880バーツ(約3000円)、20人前が2020バーツ(約7000円)などの法外な安値を提示したため注文が殺到。なんと2万人もの予約客が集まり、1億円規模の収入を得たという。
しかしレストランは「供給が追い付かない」ことを理由に、サービス停止の発表を余儀なくされた。
同店は返金を約束したと報じられているが、突然のキャンセル通知に激怒した購入者らの一部が警察に通報。夫婦は詐欺罪など723件の罪で起訴され、1人懲役723年の計1446年という超長期刑を科されたのだ。
一方で、タイでは犯した罪につき刑罰を加える「併合罪加重」という手法が一般的に取られているため、表面上は数千年という判決であっても、実際は数年や数十年で出所する場合が殆どであるという。