Source: Instagram
ベルギーにある中学校が新型コロナウイルスを利用したアジア人蔑視の写真をSNSに投稿し、強い非難の声が相次いでいる。
北西部ウェスト=フランデレン州のワレヘムにあるオランダ人学校『Sin-Paulus Campus College』は6日、漢服やノンラーなどアジア系の伝統衣装を着た生徒数名が「コロナ・タイム」と書かれたプラカードを掲げる写真を、同校の公式インスタグラムのフェイスブックのアカウントに投稿した。
さらに生徒のなかの1人は、目尻を引っ張りアジア人を嘲笑する『細めジェスチャー』をしている者もいた。現在その投稿は削除されているが、オランダのアジア人差別防止団体『Broodje Kaas Met Sambal』が画像を再アップロードさせている。
複数の欧米系メディアによると、大バッシングを受けた同校は画像を削除した後に、アカウントをプライベートに切り替えていた。しかし現在では、アカウント自体が削除されているようだ。
謝罪の言葉もなく姿を消した同校に対する批判の声が収まらないなか、英メディア『Independent』の行った取材に応対。そこで同校は、問題となった画像は「中学卒業記念として」撮影されたものであり、特定の人種に対する差別的表現は意図していないと弁解した。
アジア系の伝統衣装については「新型コロナウイルスが発生する前から決めていた」と述べつつ、「このような写真が社会に与える影響を、深く考慮していなかった。この場を借りてお詫びを申し上げたい」と過失を認め陳謝した。