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イギリスの公立小学校がドラァグクイーンを招いたことが「子供に悪影響だ」と強い非難を受け、地元議会が公式に謝罪した。
北部スコットランドの行政区レンフルーシャーにあるグレンコート・プライマリースクール(Glencoats Primary School)は先月、LGBT+(性的少数派)の歴史月間を記念して、多様な性自認の理解を深める特別授業を実施した。
同校は様々なLGBT+コミュニティーの著名人をゲスト講師として呼び、そのなかでドラァグクイーンのフロウジョブ(Flowjob=トップ画像)さんが小学生の前でテーマに沿った絵本の読み聞かせを行ったという。
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しかし、同校がフロージョブさんと学生達の写真を公式ツイッターにシェアすると、返信欄はバッシングの嵐が巻き起こった。
その理由として彼らは、フロージョブさんがSNSで様々な性的コンテンツを投稿しており、それが子供に悪影響を与えると指摘。さらに「フロージョブ」という名前は、英語でフェラチオを意味する「ブロージョブ」を思い起こさせるとして、小学校では不適切であると訴えたのだ。
一方で、小学校ではフロージョブさんを「フロー」と呼んでいたと報じられている。
英メディア『BBC』によると、批判を受けたレンフル-シャー区議会は謝罪声明を発表した。そのなかで区は「私達は学生の健全性を第一に考えた上でイベントを開催している」と弁解しつつ、「同氏のSNSにおける性的な投稿は明らかに子供達には不適切で、もしそれを知っていたらゲストとして招くことは決してなかった」と陳謝した。
一方、同じくゲストとして同校に来ていた同性愛者のマイリ・ブラック議員は、批判に対して懐疑的な意見をこう述べている。
「LGBT+の理解を深めるイベントを開催したグレンコート・プライマリースクールには、拍手を送りたい。もし、私が小学生の頃にLGBT+の人達がゲスト講師として来ていたら、というか、LGBT+歴史月間の存在すら知っていれば、性自認で悩んでいた私の子供時代に大きな変化をもたらしてくれていたでしょう」