Source: Bundespolizei
ドイツ当局は先月14日、国内6州13都市で行われた特殊部隊による強制捜索で、男12人を「国家の社会秩序を乱し、内戦状態に引き込もうとした」疑いで逮捕・起訴した。
複数の欧米系メディアによると、逮捕されたなかの4人は昨年9月に発足した極右団体の主要メンバーで、「政治家、難民、イスラム教徒に対する攻撃」を目論んでいたことが検察の調べで分かった。
また他の8人は同団体への武器供給や資金提供を行っており、捜索中に武器が数点発見されたと検察側は述べている。
ドイツ当局は近年、国内における極右勢力によるヘイトクライムの増加に神経を尖らせている。
昨年6月には、移民や難民擁護を公言していたヘッセン州カッセルのワルター・リュブケ知事が自宅で射殺され、SNSなどネット上には保守層から殺害を称賛する声が多数上がっていた。
さらに昨年10月はザクセン=アンハルト州のユダヤ礼拝所で襲撃事件が発生し、反ユダヤを声高に訴える27歳男が住民2人を殺害し逮捕されている。