Source: American Airlines
乗客の男が突然「神は存在する」と叫び、離陸直後の飛行機が進路の転換を余儀なくされた。
アメリカの航空会社『American Airlines(アメリカン航空)』は先月30日、南東部フロリダ州マイアミから中西部イリノイ州シカゴへ向かう予定だった航空便を、同州にあるジャクソンビル国際空港に引き返した。
イリノイ州の地元メディア『NBC Chicago』によると、「非常に屈強で、明らかな精神異常者もしくは薬物中毒者」という乗客の男性が離陸後、突然操縦室に駆け込み「神は存在する」と叫んだ。スタッフが男を止めようとするも逃走し、他の乗客ら数名によって取り押さえられたという。
その後、同便はジャクソンビル国際空港に着陸し、現地で待機していたFBI職員が男を拘束。容疑者を病院に搬送した後に捜査を開始させるといい、現在も犯行動機など詳細は分かっていない。
アメリカ司法省によると、航空機乗組員に対する恫喝や暴行は重罪として処理され、有罪が確定すれば航空機の利用が生涯禁止となる場合もあるという。
その場にいた乗客の1人は「機内はパニック状態で、目を瞑って祈るポーズをしていた男性もいた」と当時の混沌とした様子を語っている。
午後12時30分頃から待機していた同便は事態の収束後、当日の午後16時に目的地のシカゴに向かって離陸した。