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雇用者全体の4割が外国人労働者というシンガポールの経済。高技能職はイノベーションをもたらすとして重宝され、様々な面で優遇措置を受けている。
しかし、家政婦や建設作業員といった「低技能職」と呼ばれる周辺国からの移民労働者達には定住回避策が講じられるなど、生活する上で不利な立場に置かれている。
そんななか、シンガポールの発展に欠かせない移民労働者達へ恩返しをしようと、春節に合わせた物資支援が福祉団体『ItsRainingRaincoats』によって呼びかけられた。
同団体は先月22日、インスタグラムやフェイスブックなどのSNSで、新品もしくは中古で状態の良い物品の募集を告知した。
「春節休暇で購入したけど開封しなかった食品」も受け入れており、小腹を空かせた移民労働者が休憩中や仕事帰りなどにつまめる食材を募集しているようだ。
またアジア地域を中心に猛威を振るう新型コロナウイルスの感染予防として、マスクなどの衛生用品の寄付も促している。
寄付する物品は「必ず綺麗な状態であること」を強調し、移民労働者へ敬意を払うよう要請した。
同団体への寄付は多数集まり、公式SNSでは届いた物品を笑顔で握りしめる移民労働者達の写真が数多く投稿されている。