Source: Nic Kent, KFC UK
大手ファストフード・チェーン店『KFC(ケンタッキーフライドチキン)』が7日、ビーガンの女性客に本物の鶏肉の入ったチキンバーガーを渡したことに対して公式に謝罪した。
イギリス中部ノッティンガム市で5日、姉とKFCに来ていたニック・ケントさんは、植物性代替肉を使用した『Zero Chicken Burger(ゼロチキンバーガー)』を注文した。
しかし、家に帰ってハンバーガーを口にすると、中に本物のチキンとチーズが入っていたのだ。
実物にはゼロチキンバーガー専用の容器が使われており、空腹時であったため食べる前に気付くことが出来なかったという。
実際のゼロチキンバーガー(上) Source: KFC UK
ケントさんは現地メディア『Nottinghamshire Live』の取材に対し、こう不満を露わにしている。
「KFCがビーガン市場に介入したと聞いた時、家族と外食できる場所が増えると思って、とても嬉しかったわ。でも今回のことで、KFCにはとても失望しました。結局、彼らはビーガンや動物福祉のことはどうでも良くて、お金のことしか考えてないのね」
5年間ビーガンダイエットを続けてきたというケントさんは、ハンバーガーが植物性ではないと瞬時に分かったと話す。また彼女の姉はビーガンではないチキンバーガーを購入したが、それは注文通りであったという。
イギリスメディア『Independent』によると後にKFCの広報担当から謝罪声明が出され、全額返金とゼロチキンバーガーを無償で提供することを約束したという。そして全従業員に対し、商品の入れ間違いを防ぐよう手順の徹底を指示したと表明した。