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生薬の需要増加でロバの乱獲と密輸が懸念される

Source: jacqueline macou/Pixabay

ロバの皮革を加熱して作られる生薬『阿膠(あきょう)』の需要が中国国内で急増していることを受け、世界中でロバの乱獲が懸念されていると複数の欧米系メディアが報じている。

ロバやラバの専門保護施設『The Donkey Sanctuary』は11月、中国におけるロバの個体数は生薬の需要増加によって1992年以降76%減少したと述べ、国内の製薬会社はその穴埋めにアフリカや東南アジアなどからロバを大量に輸入するのではないかと警告する記事を配信した。

阿膠は治療効果や新陳代謝の促進など様々な効能を持つ優れた薬として、中国では古代から貴族に人気があったという。近年では美白効果などが期待されており、さらに価格低下によって庶民にも簡単に行き渡るようになった。

しかし、製薬会社は薬の製造に毎年約500万枚の皮革が必要とされ、供給が追い付くには5年間で世界中のロバの半数以上を屠殺しなければならないと同施設は指摘している。

また他人のロバを盗む業者も多々あると述べ、日常生活を送る上でロバが必要不可欠な貧困層に打撃を与えると警告した。

さらに屠殺場までの輸出段階は「非常に劣悪な環境」であるといい、不健康であったり妊娠しているロバも無造作に搬送されているという。そして、その中の約20%は屠殺場に到着する前に死亡すると訴えた。

こうした諸問題を提示した同施設は、「ロバが世界から消え去ってしまう前に、無制限の皮革取引の禁止を求めます」との声明文を公開している。

中国での需要増加に伴う乱獲と密輸は、長年問題視されている。最近では中国政府が国内の象牙市場を閉鎖させたことで、アフリカゾウの密猟被害が半分以下になったと報じられた。一方、生薬の原料としてヤマアラシやセンザンコウなどの野生動物の中国への密輸が依然として横行しており、中国政府の迅速な対応が求められている。

 

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