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イギリス南部バークシャー州の夫婦が、人種を理由に里親申請を拒否した里親募集施設を相手取り裁判を起こした。複数のイギリスメディアが報じた。
インド系イギリス人のマンデル夫妻(トップ画像)は不妊症に悩み、養子を家庭に迎えることを切望していた。そして2015年、彼らは同州ウィンザー&メードンヘッド王立区の運営する里親募集施設に赴き、そこで里親申請をするための入門セミナーを受講したという。
すると両夫婦は申請の過程で人種の出自を聞かれ、夫のサンディープさんが「両親はインド出身だが、私達はイギリスで生まれ育った」と答えると、同施設のスタッフはバークシャー州には白人の養子しかいないことを理由に、インド系からの里親申請は拒否すると伝えたのだ。

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マンデル夫妻は、どんな出自の養子も迎え入れる環境は整っているとスタッフに訴えるも、「インド系かパキスタン系の養子でない限りは受け入れられない」と拒絶されたという。
そして同施設の判断は人種差別に基づいているとして、夫妻は同区を2010年平等法違反と人権侵害で提訴した。
一方で同施設は夫妻の主張を全て否定しており、弁護士を立て争う姿勢を見せている。
同ニュースは国内で注目を集め、里親の承認を人種で判断する施設に対する批判の声が高まっている。