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マレーシアの保健省が10月、オンライン上で相手の容姿を罵倒した者は「1年以下の懲役または5万リンギット(約130万円)以下の罰金刑に処する」という新法を制定したと発表し話題を集めている。
同省は先月15日、「身体的特徴を揶揄うことは犯罪です」と大きく書かれたポスターを公式フェイスブックに投稿した。
そこには、ボディ・シェイミング(=外見を批判すること)を受けた被害者の精神衛生上の有害性を懸念する声明文が載せられており、具体的な例として「情緒不安定・自信喪失・摂食障害・うつ病・自殺願望」を挙げている。

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また保健省は、公式ツイッターでもボディ・シェイミングが社会にもたらす有害性について注意を呼び掛け、「常に周囲の人の気持ちを察するようにしてください」と提言した。
ボディ・シェイミングの被害を受けたらすぐに警察へ通報するよう促し、有罪と判断された場合は1年以下の懲役または5万リギット(約130万円)以下の罰金またはその両方が科される。
人の外見を罵倒することが懲役刑を含む立派な犯罪となり、国内では称賛の声が殺到。一方で、新法がオンライン上での発言に限定されていることに不満を示す人も出ている。
容姿に対する嘲笑や暴言が、心の病に深刻な悪影響を及ぼしているのは事実だ。
こうして政府が誹謗中傷を犯罪として認めることで、虐め被害の減少に繋がることが期待されている。