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航空機内に居合わせた男性から「スペイン語を話すのはやめてくれないか」と言われた女性を庇おうと、他の乗客と客室乗務員の痛快な”反撃”が話題を呼んでいる。
今年7月、ニューヨーク行きのフライトに搭乗していた作家のジェイム・プリマクさんは突然、面識のない乗客の男性から声を掛けられ、「スペイン語を話すのはやめてほしい」と言われたという。プリマクさんによると、男性は「早朝のフライトだから」を理由としていたようだ。しかし、彼の発言が差別意識のあるヘイトスピーチであることに変わりはない。
すると、男性の隣に座っていた別の乗客がスペイン語で話し出し、さらに客室乗務員までスペイン語で会話を始めたのだ。
彼女がその時の様子をツイッターで共用したところ、大きな反響を巻き起こした。
This man just asked me to “please stop speaking Spanish” on this plane to NYC (in his defense it’s very early and he’s racist) so the man next to him STARTED SPEAKING SPANISH and then the flight attendant and my GOD i have never wanted to get up and dance more than i do now.
— Jaime Primak (@JaimePrimak) July 16, 2019
「こんなに踊り出したいと思ったのは人生で初めてよ!」
周囲からの意図していなかった援護に、歓喜の思いを綴ったプリマクさん。そして、彼女のツイートには、男性客の前で気にせずスペイン語を話した乗客と客室乗務員に対する称賛の声が続出した。
一方、差別的な発言への怒りを表する人も多数おり、プリマクさんに男性客の名前や顔と航空会社名を聞く人が相次いだ。しかしプリマクさんは「その人と会社にも悪いわ。キャンセルカルチャー(不祥事等を理由に人のキャリアを壊すことを目的とした活動)も好きじゃないの」と、彼らの要望を拒否している。