Source: seahorsefilm.com, BBC
イギリスの高等法院が、自身の子供を妊娠・出産したトランスジェンダーの男性を父親として認めず、出生証明書上では母親として登録するという判断を下した。
女性として生まれたフレディー・マコーネル(トップ画像)氏は、25歳の時に男性ホルモンの投与を始め、2017年に性別変更手続きを終えて合法的に男性となった。
そして2018年、不妊症で悩むパートナーの代わりとなり、男性ホルモンの投与を中断して精子バンクを利用した代理出産を担ったという。

Source: BBC
しかしその後、戸籍係から「イギリスの法律上、出産をした人は母親として登録される」と伝えられ、納得のいかなかったマコーネルさんは裁判を起こしたのだ。
アメリカメディア『CNN』によると、高等法院家族課のアンドリュー・マクファーレン裁判長は判決時、戸籍上の性別が何であろうと、妊娠・出産を経験した人が母親として認識されると断言している。
マコーネルさんは自身のツイッターにて、以下のように声明を出している。
I’m saddened by the court’s decision not to allow trans men to be recorded as father or parent on their children’s birth certificates.
— Freddy McConnell (@freddymcconnell) September 25, 2019
I fear this decision has distressing implications for many kinds of families. I will seek to appeal and give no more interviews at this stage.
「トランスジェンダーの男性を父親として認めない判決は、とても悲しく思います。 この決断が多くの家族に不安を抱かせるのではないかと、恐れています。私は上訴するつもりです。これから暫くの間は、インタビューも控えさせていただきます」
CNNによると、判事は今回のケースを「公益に関係する重要事項」であると話している。そして、イギリス議会は妊娠・出産を経験したトランスジェンダーの男性の立場について、早急に議論を展開しなければならないと述べた。