Source: Qin Chen/Inkstone
スウェーデンの家具量販店『IKEA(イケア)』の中国法人が8月、来店客が店内の家具で寝ることを「快く受け入れる」と発表したと、中国情報サイト『shanghaiist』が報じた。
夏場は酷暑の続く中国では数年前から、エアコンが効いていて大型のベッドやソファが展示されているイケア店内は人々にとっての「休憩室」のように利用されてしまっているというのだ。

Source: huanqiu

Source: huanqiu
2015年には、品物を買わずに展示品で就寝する来店客があまりに多くいたため、彼らの写真がメディアに出回るなどして問題提起されたこともあるという。
しかし、こうした国内外からの指摘が相次ぐ一方で、中国法人のアンナ・ポーラック=クリガ(Anna Pawlak-Kuliga)社長は「私達は多くのお客様にご来店して頂き、とても嬉しく思っています。もちろん、店内を休憩所として使っている方も歓迎いたします」という非常に寛大な声明を出したのだ。そして、どんな客も拒絶しないことを約束すると断言したという。
こうしたイケアの寛大な対応の背景には、中国における多店舗展開のマーケティング戦略である見方が強い。イケアは中国での更なる事業拡大を目標に掲げており、今年は4店舗を新たにオープンさせる予定としている。