Source: Sina Sports
全国陸上選手権女子リレー大会の湖南(こなん)省代表選手2人に対し、「男性にしかみえない」と疑問視する声が相次いでいる。一方、中国陸上委員会は疑惑を否定している。
今年7月に開催された同大会の決勝戦で、金メダルと銀メダルを獲得したリヤオ・メンシュー氏(トップ画像中央右)とトン・ゼンフアン氏(トップ画像中央左)は、各53.25秒と53.35秒でゴールし、3位と2秒近く差を付けての快勝となった。
しかし、優勝後に公開された選手2人の写真を見た人々によって、「男性疑惑」が発生したのだ。

リヤオ・メンシュー氏 Source: Sina Sports

トン・ゼンフアン氏 Source: Sina Sports
国内の主要メディア『人民日報』が公式Facebookでこの話題を取り上げ、ユーザーらに「あなたの見解を教えてください」と聞くと、「顔も骨格も、話し声も男としか思えない」「ドーピングではないか」「不正だ」などという指摘が殺到した。
一方、男性疑惑を否定する声も出ており、「女性なのに男呼ばわりするのは失礼」「金メダルを取ったのに、周りからは容姿のことをあれこれ言われるなんて」と、指摘に対する批判的な意見が見受けられた。
中国のスポーツ界では長い間、ドーピングや替え玉ランナーなどの不正利用が問題視されている。1993年には、中国の陸上チーム『馬軍団』が「組織ぐるみでドーピングをしていた」と選手らの告発によって発覚。その後も中国人選手はドーピング違反を繰り返している。
こうした不正が横行する中で国家体育総局は2018年、スポーツ大会での監視体制を強化し、信用を失した主催者にペナルティーを科すという仕組みを制定した。