Source: Adebola – Travel&Lifestyle/Twitter/Instagram
イギリス・ロンドンを拠点とする旅ブロガーのアデボラ・ソウェミモさん(トップ画像)が1日、ギリシャ旅行中に「性器を露出していた」と誤った告発を受けて逮捕された。
ソウェミモさんは自身のツイッターにて、アテネ市内にある世界遺産のアクロポリスを訪れていた時、「突然ギリシャ語で何かを叫ばれて、着ている服が不適切だからと建物から追い出された」と明かした。そして「スカートを上げて性器を露出していた」という虚偽の証言をされ、通報を受けた警察官に身柄を拘束されたというのだ。
加えて、欧州連合では外国人の逮捕時には通常、逮捕の理由などを明確に伝えるために通訳を用意する義務があるはずだが、ソウェミモさんに通訳は付かなかったと話している。
しかし幸運なことに、ソウェミモさんの恋人が通訳の役目を果たしてくれたという。そして彼女は、次の日に裁判所へ出廷するよう指示されたのだ。
ソウェミモさんは当時の心境を、こうツイートに綴っている。
「冤罪で裁判所に出廷しなければならなくなった。どうして、やっていないことで罪を問われなければならないのか」「警察からは煽られたり侮辱されたり、酷い扱いを受けたわ。恐ろしくて、今でもトラウマよ」
彼女は冤罪の原因として、ギリシャ警察による黒人差別ではないかと疑いをかけている。実際、ギリシャの警察は2013年頃に「見た目が明らかに外国人」の移民に対する人権侵害で、ヒューマン・ライツ・ウォッチから強い非難を受けていた。
しかし、彼女が当時着ていた服(下記)をツイッターに投稿すると、「これだと逮捕されても仕方がない」「なんでもかんでも人種差別と結びつけるな」などという批判が上がった。
I went to the @acropolis in Athens today and I was pushed out of the musem because I was apparently wearing inappropriate clothing. This is what I wore pic.twitter.com/mHyXKFbQlU
— Adebola – Travel & Lifestyle (@mybreakingviews) August 1, 2019
こうした批判に対しソウェミモさんは「いつからヨーロッパは服装で人を逮捕するようになったのよ」と反論し、更に同じ場所で自分よりも露出度の高い服を着ていた白人女性の写真を提示して、今回の逮捕が人種差別によって引き起こされたものであると断言している。
そして彼女は裁判に出廷した後、無罪放免となったことをツイッターで報告した。するとソウェミモさんにエールを送る人達が続出し、彼女は「とても励みになる」と喜びを語っている。更にソウェミモさんは、当初から冤罪を疑って彼女の訴えを支持していた人達に感謝の意を述べた。
ソウェミモさんはその後ブログを更新し、実際に起こったことを詳細に描き残している。そして、「外国で冤罪被害に遭ったら」という注意喚起を促した記事も執筆した。