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ドイツ首都ベルリンの広範囲に及ぶ地域で1日、学生を対象に公共交通機関の無料化が開始された。
同サービスは昨年春、同国の左派政党であるドイツ社会民主党が自動車による大気汚染対策のため提案したものだ。
欧州専門メディア『The Local』によると、ベルリンに居住している6歳以上の学生は、同都市の『ABエリア』と呼ばれる都心部の公共交通機関を無償で利用できるようになる。同サービスを利用するには、オンライン上でチケットの申請をするか、学生IDを提示する必要があるという。
更に同国の交通協会『Verkehrsverbund Berlin-Brandenburg(VBB)』は、全ての研修生にベルリンと同都市を囲うブランデンブルク州の公共交通機関を1年365ユーロ(約4万3000円)で利用できる年間パスを発行した。1日1ユーロで使い放題という、非常に寛大なサービスとなっている。
VBBは声明文にて、「子供のいる家庭や若者は交通費を浮かせるようになり、同時に環境改善のサポートにもなる」と同サービスにおける便益を語った。
公共交通機関の無料化を実施している自治体は、世界で100近くあるという。人口増加などの成功例がある一方で、納税者の負担になるという反発も多い。最近ではルクセンブルクが世界で初めて、公共交通機関の無料化を全国で実施した。