CRIME

エルパソ銃乱射事件 白人至上主義をテロ集団認定せよとの声

Source: Twitter

アメリカ南部テキサス州・エルパソで3日午前(現地時間)、シエロ・ヴィスタ・モールに併設する小売店ウォルマートで若い白人の男が銃乱射事件を犯した。現地メディアによると、少なくとも20人が死亡、26人が重軽傷を負った。命を落とした被害者の中には、生後4か月の幼児も含まれているという。犯行はヒスパニック系を狙ったヘイトクライム(憎悪犯罪)である見込みが強い。

自動小銃AK-47を手にウォルマートに入った犯人の男は、州都ダラス在住のパトリック・クルシアス容疑者(トップ画像)であると報じられている。クルシアス容疑者は犯行前に作成したマニフェストにて、今年3月にニュージーランド・クライストチャーチで銃乱射事件を犯したブレントン・タラントに感化されたと明言している。更にその中で彼は、ヒスパニック系の住民を「テキサスを乗っ取る侵略者」と呼んでいた。

Source: Bryan Crusius/Facebook

調査報道サイト『Bellingcat(べリングキャット)』の入手した情報によれば、クルシアス容疑者は匿名掲示板『8chan』のニュース板『/pol/=政治的不適切=俗にいうポリコレの対義語)』に新しいスレッド『ITS TIME(もう時間だ)』を作成し、犯行直前に以下のような書き込みを残している。

「クソ、やばいことになりそうだけど、もう待てない。君達は出来ることをやって、これを拡散してくれ、兄弟よ!もちろん、成功したらの話だが。マスコミはいつものように偏向報道をするつもりだろうが、君達は真実を知っている!僕は今日、死ぬかもしれない。良き戦いを続けてくれ」

このスレッドには、クルシアス容疑者の書き込み以外は取るに足らないコメントが3件ほど投稿されているだけだった。一方で、同掲示板に投稿された犯行声明(現在は削除されている)には、前述したマニフェストが添付されていた。その中には、犯行の動機がこう明記されていた。

「ヒスパニック共は僕の愛するテキサスを乗っ取ろうとしている」

「大量のヒスパニック人口は民主党の支持基盤になる。だから好都合なんだ」

「これ以上移民を受け入れてどうする。どうせオートメーション化で人的労力の需要は無くなるのに」

政治的・経済的な犯行動機を書き記した後、クルシアス容疑者は「個人的な理由と思い」という項目を最後に追加している。

「僕は人生の全てを、現在は存在しない夢の仕事に就くための準備に費やしていた。その仕事はオートメーション化されて、人手が必要なくなったんだ。僕の愛するテキサス州はヒスパニック共に支配され、彼らに都合の良い政策が施行されるだろう」

「国を守るために建国の父が僕達に残してくれた権利を使わず、アメリカが破壊されていく光景を静観するなんて、もう耐えられない」

「僕は人種混合(混血)には反対だ。遺伝の多様性を破壊し、アイデンティティの喪失を招くからだ」

こうした主張や犯行動機を読めば、ブレントン・タラントが公開したマニフェスト同様、犯人は社会に対する一方的な不満や憎悪を募らせていることが分かる。それも、多くは個人的な憶測から来る荒唐無稽な不安が原因のように見える。

アメリカで発生した銃乱射事件は現時点で251件に上り、国内では多数の死傷者を出した銃撃犯が白人であることに注目が集まっている。

 

「この中で移民による銃乱射事件を当ててみろ。アメリカで起こるテロの大半は、国内で生まれ育った白人の男による犯行だ!」

今回のような白人至上主義者によるテロ事件が頻発している事実を受け、「アメリカ人の敵は移民ではなく白人至上主義だ」と声高に叫ぶ人々が続出している。更に、過激思想に陥る白人至上主義をテロ集団として認定するべきだ、という訴えも支持を集めている。

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