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2019年1月から6月までのノルウェーにおけるEV車(電気自動車)の売り上げ台数が全体の48.4%と、半分弱まで達したことが分かった。これでノルウェーのEV車販売台数は、同時期に約17%のアイスランドと約8%のスウェーデンを押さえ、世界トップとなった。
一方で、ガソリン車の売り上げ台数は前年比と比べ30%減少し、ハイブリット車は20%から11%に下落した。
ノルウェーの急激なEV車シェア拡大の裏には、政府によるEV車所有者への優遇措置が要因としてみられている。2016年にノルウェー政府は、今後10年の間にガソリン車を全て禁じる方針を掲げ、EV車への諸税控除や高速料金の減額サービスを提供すると発表している。
しかし、こうした政府による環境保護政策が進められる一方で、石油や天然ガスといった化石燃料はノルウェーの主要な輸出品目であり、依然として国内経済を担う重要な産業であることも確かだ。
いずれ枯渇する化石燃料からの依存脱却のため、ノルウェー国内では石油産業の代用となる経済モデルの提示が急がれている。