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イギリス大手メディア『BBC』の人気スポーツ番組司会者が、複数の女性社員にセクハラをしたと嫌疑されたことを受けて自ら辞職した。しかし、容疑が発覚してから1年以上経つも、証拠不十分で事実確認が曖昧であるために冤罪疑惑も浮上している。
疑いを持たれたのは、スポーツ番組『Radio 5』の元司会者ジョージ・ライリー氏(トップ画像)だ。現在40歳である彼は、10年もの間同番組の司会者を務めていた。しかし2017年、複数の女性社員がライリー氏から足を弄られる等の痴漢被害を受けたと告発。そして、BBCは事実確認をせずライリー氏に停職処分を言い渡したのだ。
その後、約1年に渡り内部調査を実施するも、途中でライリー氏が辞職を表明した。そして、「二度とBBCでは働かない」と断言した。
一方、イギリスの保守系メディア『The Sunday Times』によると、ライリー氏が昨年夏に辞職した後は調査が停滞したと報じられている。結局セクハラ疑惑の内部調査は収拾がつかず、被害者の女性達からは不満の声が上がっているという。
また、社内からは「内部調査は不十分で俊敏性がなく、関った人々への配慮に欠けていた」などと会社の対応に不信の目を向ける者も出ている。
BBCは複数のメディアから調査結果について質問を受けるも、「内部情報は公表できない」との理由で沈黙を保っている。ライリー氏もメディアからの取材には答えず、真相は謎に包まれたままだ。