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イギリス・ロンドン東部ニューアム(Newham)区にある私立イスラム神学校『イマーム・ザカリヤ・アカデミー(Imam Zakariya Academy=画像下)』 で5日、政府の立ち入り調査により、同性愛者や女性を迫害するような内容の書かれた書物が校内に置かれていることが発覚した。
イギリスのオンラインメディア『Daily Mail』が伝えた。

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イギリスの中でも特に多種多様な民族の暮らすニューアム区は、イスラム教徒の人口が約30%に上る。この地域には多くのイスラム教寺院があり、イマーム・ザカリヤ・アカデミーは礼拝所と併設された私立小学校だ。毎年の学費は日本円で約40万円と高額とは言えないが、教育監査局の学校査察により、同学校が幼い子供達に恐ろしい教育を受けさせていた可能性が浮上したのだ。
問題となった書物の中には、以下の様な内容が書かれていたと報じている。
「賢いと言われている人の中にもいるが、男色などという忌まわしい行為は動物さえも嫌悪している。豚共以外は」
「妻は夫を拒絶してはならない。それ以上に、妻は魅力を失うなどして夫を幻滅させるような行為を犯してはならない」
イスラム教で不潔な動物とされている豚と同性愛者を同等に扱い、女性をまるで男性の所有物のように描写するという、非常に過激な表現が記載されていたのだ。周りに影響を受けやすい小学生の目に付くことを危険視した教育監査局は、同学校に教育環境を改善するよう指示。対処を怠った場合は、学校の閉鎖もあり得るとのことだ。
イギリスでの教育監査局による教育機関への改善指示は、同性愛者の迫害を禁止するなどリベラル志向のものが多く、子供を持つイスラム教徒らから大きな反発を受けているという。