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男性が女性の行動を追跡できるアプリに非難殺到

Source: flickr/Freedom House

中東の大国サウジアラビアで利用されている『Absher』という携帯用アプリには、男性ユーザーが女性親族の位置・行動を追跡できる機能があるという。

これが人権侵害に当たるとして、欧米の政治家や人権団体から強い非難声明が出ている。しかし、アプリケーションストアで同アプリの公開を許可しているアップル社とグーグル社は「規約違反ではない」として、公開停止の要請を却下した。

Source: Google Play

Absherは、サウジアラビア政府が提供している無料アプリだ。パスポートや運転免許などの更新手続きを申請できる便利な機能があり、ダウンロード数は100万件を超えているという。

しかし、同アプリ内にある様々なサービスの1つに「女性親族の管理・位置追跡」が含まれていることが人権団体から問題視され、アメリカのロン・ワイデン(Ron Wyden)上院議員やジャッキー・スペア(Jackie Speier)議員ら含む14名の連邦議会議員が両社へアプリ削除を求める書簡を提出した。

アップル社とグーグル社は政府からの要請を受け、Absherがアプリストアの規約を違反しているかの調査に着手。しかし、調査の結果「規約違反ではない」と判断され、政府からの要請を却下したのだ。

大企業2社の決断に対し、多くの人々から批判の声が続出。アップル社とグーグル社は女性差別を助長しているとして、両社への不信の目が向けられている。

女性の人権問題の話になると、必ず名前に挙がってくる国がサウジアラビアだ。2017年に世界経済フォーラムが発表した『世界男女格差指数』では144ヶ国中138位となり、ワースト10入りするほど女性に対する権利が制限されている。

サウジアラビアの女性から権利を剥奪する代表的な制度が、『後見人制度』と呼ばれるシステムだ。後見人制度の下で女性は、海外旅行や銀行開設、パスポートを取得する際などに、夫や父親ら男性親族からの承認が必要となる。女性親族の就職先や結婚相手も男性親族が決めるのだ。男性親族には、時として息子も含まれるという。

女性達の日常的な活動は、ほぼ全て男性からの承認が降りないと許されないという同制度に対して、主に欧米の人権団体から非難声明が出されている。

 

 

 

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