中東の大都市ドバイで先週、ラクダ専門病院がオープンした。その名も「ドバイ・ラクダ病院」。
ただの動物病院では無い。まるで人間のために作られたような大きな病院に最先端医療技術を駆使した設備が使用され、敏腕獣医達が常務しているのだ。
アラブ文化を守るために設立
上の写真は、大掛かりで足の手術をしている写真。
獣医はドバイ出身者のみならず、世界中から腕の良いプロ達を呼び込んでいるという。
医達の真剣な表情や清潔感のある手術室の様子を見れば、ドバイがラクダ専門病院に非常に力を入れていることが伺える。
なぜそこまでしてラクダの世話をしたいのか?
ドバイ・ラクダ病院の院長モハメド・アル・ブルーシはこう語る。
「私たちはアラブ文化を守っていかなければいけない。ラクダは私たちの文化の一部であり、繁殖させて育て上げるだけでは不十分です。これからは医療の面でもしっかりと援助していく必要があります。」
ドバイ・ラクダ病院は世界各地から集めた20人のプロ獣医が勤務しており、ラクダの健康維持を考えて院内にはミニレース場まで完備されているのだ。
手術代は約10万円から、X線検査は約2万円からとなっている。
また、この病院はラクダの研究やラクダ用の薬開発にも役立てようとしていると、経理・マーケティング部長のアフサン・アル・ハクは述べた。