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ロサンゼルス発台湾行きの飛行機に乗っていた男性客の1人(画像上)が、女性CAに排便後の”尻拭い”を強制したとして波紋を呼んでいる。
事件は、台湾の航空会社であるエバー航空(EVA Airelines)機内で起こった。
車椅子に乗っていた男性客は「右腕に障害がある」と訴え、CAにトイレへ行くまでの手伝いを依頼。CAは要求に応え男性を室内へ移動させるも、次は「下着を脱がせてくれないか」と問いだした。CAはしばらく拒絶するも、男性客は無理強いを続ける。下着を脱がし、ようやく終わったかと思えば、なんと「俺の尻を拭け」と強要してきたのだ。女性CAのみ勤務していた機内では男性社員に頼ることもできず、主任が対応する羽目となったのだ。すると男性客は、「もっと深く!もっと深く!」と叫びだしたという。
こうした男性客の信じ難い悪態は、同乗者のJeff Lin氏によってSNS上に拡散された。CAをまるで召使いのように扱う客の姿に、台湾国民は怒りが爆発。男性客がアメリカ人とみられていることが、更に火に油を注ぐ事態になっている。彼の出入禁止を求める声が出ている他にも、東アジア圏で目立つ「お客様第一」の精神を批判する人が続出しているという。

Source: Shanghaiist
米メディア『CNN』によると、男性客は以前にも同航空機内での迷惑行為に及んでいた。昨年5月、彼は今回と同じように用を足す手伝いをCAに要求するも断られ、席に座ったまま排便したというのだ。
女性CAのみを採用しているというエバー航空の声明文では、男性客は20年以上同社を利用しており、彼の要求に従ったことに関して自社の言い分を説明した。
男性客からの指示に従った主任CAのクオ氏(画像下)は、桃園市客室乗務員組合(Taoyuan Flight Attendants Union)の協力のもとに記者会見を開き、事件の全貌について涙ながらに語った。

Source: Taipei Times/Peter Lo
「彼の排泄物を目にしてしまった。あの光景を忘れたい。でも、トラウマになった。一生、あの時を思い出す生活を強いられるようになった。」
クオ氏の後ろには、”Respect(尊重)”の文字が書かれたプラカードを掲げる人達の姿があった。乗客による客室乗務員への理不尽な要求は世界中で問題視されており、抗議の声は増え続けるばかりだ。