Source: YouTube
「左翼テロリストがトランプ大統領を誘拐した!彼を救わないと西欧文明が崩壊してしまう。君は勇気を出せるか?それとも、ただのチキン野郎か?」
これは、あるネットゲームの画面に映し出される最初の文言だ。
『Angry Goy (怒りの異教徒 )II』と呼ばれるこのゲームは、SNSサイトFacebookから永久追放された白人至上主義者であるクリストファー・キャントウェル(Christopher Cantrell)氏によって作られたものだ。
ここまで聞けばお分かりだろうが、ゲームの内容は見るに絶えない程人種差別的だ。あらゆるダンジョンに分かれており、「共産党本部」「フェイクニュース・ネットワーク」「LGBT+計画本部」などが含まれる。「フェイクニュース・ネットワーク」では、極右から敵対視されているCNNなどの拠点を攻撃し、「LGBT+計画本部」に至っては、クラブに潜入してゲイの人々を銃殺する過程があるというのだ。
性的少数派向けメディア『LGBTQ nation』によれば、キャントウェル氏は右翼系メディア『Gab』にて、ゲームに対するコメントを残している。
「Angry Goy IIは、ユダヤの悪行に我慢ならない白人男性のために作られた。白人の男は、できるだけ多くのカマ野郎共を殺すべきだ。黒んぼとユダ公もだ。」
このゲームは数々の人権団体から非難を受けており、YouTubeはサイトにアップロードされたゲームの動画を削除した。同サイトの広報担当者は声明文にて、ヘイトスピーチに対抗する姿勢を見せた。
「ヘイトスピーチにYouTubeを利用する権限はない。私達はサイト上にある人種差別コンテンツに対する措置を徹底していく。」