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アメリカはミシシッピ州ジャクソン市で7日(土)、高校フットボールの試合中に行われた吹奏楽部によるハーフタイムショーが「不謹慎だ」と、州内で激しい批判にさらされた。
ジャクソン市長は問題が深刻化したことを受け、ショーの監督を務めたフォレスト・ヒル高校(Forest Hill High School)の教員に停職処分を講じたと発表した。
米メディア『Newsweek』が報じた。
批判の原因は人種差別か
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問題となったハーフタイムショーは、フォレスト・ヒル高校の吹奏楽部が演じた寸劇だ。医療系の制服を着た男女数人が、SWAT(特別機動隊)の男性2人に銃口を向けるシーンが展開されたのだ。
何故、この場面が問題視されたのか。理由は2つある。試合が始まる1週間ほど前に、ミシシッピ州で白人警官2名(画像上)が銃撃戦の末殺害された事件が発生している。同時に、白人警官による不条理な黒人射殺事件が続いたことが近年、社会問題となっていた。
ジャクソン学区のエリック・L・グリーン(Errick L. Greene)学区長は謝罪声明にて、「問題となったシーンは、映画『ジョンQ -最後の決断-』を模したものであり、悪意をもって演じられた事実は無い」と弁明。その上で、コミュニティを代表して謝罪した。
「ジャクソン学区では、法執行機関に多大なる敬意を表しています。吹奏楽部のパフォーマンスは、我々の価値観や理念に反するものであり、非常に無神経であった。警察官の方々、ジャクソン市民、そして学生達には多大なるご迷惑をお掛けしてしまったこと、ここにお詫びいたします。」
アメリカでは白人警官による黒人射殺事件が相次いでおり、両人種間の緊迫した状況に懸念が募っている。