Source: fashiondigital.com
今月21日、Appleが新商品『iPhone XS』と『iPhone XS Max』を発売した。大きさは約17cmあり、旧型のiPhone 8 plusよりも3cmほど拡大したモデルとなっている。
「ようこそビッグスクリーンの世界へ」を謳い文句に、過去最大の画面サイズを売りにしているiPhone XSシリーズ。それと同時に、旧型であるiPhone SEの製造を廃止すると発表。
しかし、これに多くの女性達からのクレームが殺到した。その理由は、iPhone XSシリーズのサイズは「女性の手には大きすぎる」ためだ。
「女性にも使い易いデザインを」テクノロジー業界に批判が続出
“We want to reach as many customers as we can with this incredible technology,” Apple marketing chief Phil Schiller said, without irony, while Apple phased out the *only* phone I can hold without risking dropping. Stuck with Apple for security reasons. 🤬 https://t.co/jVOPiSjrDr
— zeynep tufekci (@zeynep) 2018年9月13日
「アップルの最高マーケティング責任者が、”この素晴らしい技術で、より多くの消費者の手に届くようにしたい”ですって。皮肉なしでね。そして、私が唯一手を滑らせずに握れる旧型の製造を廃止させるみたい。防犯上の理由でアップル以外は使えない状況なのに!」
年々大画面化するiPhoneのデザインに、”女性の手に収まりきらない” “女性ユーザーを疎かにしている”という批判が続出している。
iPhoneを利用し続けた結果、関節炎を発症してしまったという女性運動家のキャロライン・クリアド=ペレス(Caroline Criado-Perez)氏(画像下)は、男性向けにデザインされた最新モデルに対する怒りをぶつけた。
Source: Caitlin Mogridge
「またアップルは、平均的な女性の手のサイズに合わない商品を開発させたのね。しかも、女性の手に収まる唯一のモデルを製造停止させる予定よ。アップルは一体何を考えているのかしら?女性もスマホを買うのよ?むしろ、iPhoneユーザーは女性の方が多いわ。彼女達に合うサイズを作りなさいよ。」
アップルはiPhone XSシリーズ以外に、15cmほどの小さいサイズの発売も予定しているという。しかし、13cmのiPhoneで関節炎を患ったペレス氏は、それでも多くの女性にとって不快感を引き起こすだろうと警鐘を鳴らしている。
ペレス氏は英オンラインメディア『The Independent』の取材に対し、責任はテクノロジー業界全体にあると指摘。「女性は全人口の半数を占めるのに、テクノロジー企業が男性目線の商品しか開発しないのは非常に奇妙だ」と話した。