Source: Twitter
イスラム教ワッハーブ派の解釈に基づいた法律により、公の場における男女の同席が禁止されている国、サウジアラビア。
そんな厳格なイスラム教国家で先週火曜日、エジプト国籍の男性が同僚の女性と朝食を摂っている動画を投稿し、当局に逮捕されたことが分かった。
男女の同席は「不愉快」?
انتو متخيلين إن جريمتهم فطور 😂 #مصري_يفطر_مع_سعوديه pic.twitter.com/l4WYKPIFfX
— Meem🦋🌸 (@Meem_reflection) September 9, 2018
「一緒に朝ご飯を食べに来なよ!」
西部都市ジッダ(Jeddah)にあるホテルの男性従業員バハア(Bahaa)氏が、ロビーで同僚の女性と共に朝食を摂っている動画を自身のツイッターに投稿した。
何の変哲もない日常的な動画だが、これを見た労働・社会発展省は「なんて不愉快な動画だ」と怒り心頭。バハア氏の逮捕後に当局が出した声明文には、「職場における女性の業務制限等の違反行為」を拘束理由として掲げている。また、同省は外国人であるバハア氏が「サウジアラビア人のために確保されている職」に就業していることに対する強い不快感を示している。
現地メディアSaudiNews50によれば、同僚の女性も後日逮捕されたと報じられた。
サウジアラビアの検察官は一連の騒ぎを受け、「外国人はサウジアラビアの文化や価値観を尊重するべきだ」とツイッターに投稿。その翌日、検察官は「社会的秩序を乱す動画を作成、または投稿する行為は最高で懲役5年の刑に処する」との声明を出した。
問題となった動画はサウジアラビアの保守層からも激しい非難を浴びており、国内では公の場で男女がスペースを共有することに対する不信感や偏見が未だ根強いことが分かる。