Source: Jezebel
インドはラージャスターン州にあるジューンジュヌ市で先月初旬、22歳の男が3歳の幼女に対する強姦罪で逮捕・起訴された。
その後、約1ヶ月という驚異的な早さで容疑者への死刑判決が下されたのだ。
ニールジャー・ダディッチ裁判長が判決文を読み上げる途中、犯人に対する個人的な怒りをぶつけ、法廷で感情を露わにした姿が注目されている。
法廷で被害者女性を咎める風潮を非難
Source: AP通信
8月2日に犯行に及んだヴィノード・クマール死刑囚は、約2週間後の13日に逮捕され、拘束期間1ヶ月足らずで死刑判決が言い渡された。
ニールディ・ダディッチ裁判長は判決を言い渡す際、インドで横行する強姦事件に対する怒りの声を上げた。
「春を3回しか経験していない幼児への正義が遂行されないなど、インドはどこまで堕ちていくのだろう。我々は今までの行いを改めなければ、神はこの国に少女達を授けることを恐れるようになるだろう。」
また、ダディッチ裁判長は”女性の服装や振る舞いに問題があった”などという、性犯罪の被害者を咎める風潮にも疑問を投げ掛け、「3歳の幼児が着ている服装の、どこに”男を刺激させる”部分があるのか?」と強く非難した。
素早い判決が出された背景には、子供を狙った強姦事件の多発を重く受け止めたインド政府が今年初旬、強姦罪に対する刑罰の強化に踏み切り、最高刑に死刑を加えたことがある。
法律が改正されて以降は、既に5人の強姦犯に死刑判決が下されている。