Source: Alec Madara/Instagram, Fluffy/Facebook
オーストラリア北東部クイーンズランド州の飲食店スタッフがアジア系の客を嘲笑う写真をSNSに投稿し、非難が相次いでいる。
批判の渦中に立たされているのは、同州の都市ブリスベンで複数の飲食店を経営しているシェイ・ハイストン(Shay Hayston=トップ画像右)さんだ。
現地メディアによると彼は2日、動画共有アプリ『Snap Chat(スナップチャット)』に以下のような写真を投稿した。
Source: Alec Madara/Instagram
投稿には「かなり鬱陶しいアジア人2名」と記載されたオーダー用紙の写真に、大笑いしている絵文字を付けて「僕のスタッフは最高だ」とのメッセージが。
ブリスベン在住のアレック・マダラさんが同投稿をSNSで拡散し、店員の行いはヘイトスピーチだとして批判の声が殺到した。
マダラさんはInstagramにシェアした投稿文のなかで、「誰かを罵倒した後に相手の人種を言及することは危険だし、人種差別に他ならない」と指摘。また、アジア系に対するヘイトクライムが急増している状況下で配慮が足りないと糾弾した。
その後、マダラさんが写真を拡散したことを知ったオーナーのハイストンさんからFacebookを通して連絡が入ったことを明かし、「プロ意識に欠けた」言動があったと話している。
しかしハイストンさんの所有する飲食店がネット上で袋叩きに遭い、彼は4日に謝罪声明を公表した。
『9News』によると彼はそこで、「自分の取った行動は恥ずべきもので、とても幻滅しています」と語り、「多くの方に不快な思いをさせてしまったことを、個人的に謝罪したい」と陳謝。その上で自身は「多様性を重視し、6年間飲食店を経営してきた」と弁明。今後は店員一丸となって、信頼回復に向けて尽力していくと述べた。