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裕福なマレーシア人の40代男性(写真右)が、タイの貧困層出身である11歳の少女と結婚したとしてマレーシア国内で激しい非難の声が上がった。
マレーシアでは女性の合法的な結婚年齢は18歳と定められており、18歳以下の少女との結婚を望む場合はイスラム法が適用される「Sharia Court(シャリーア裁判所)」からの書面許可が必要となる。
未成年者の結婚に関する法律の厳罰化を求める声が高まる
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取り調べを実施したところ、男性は違法とされている一夫多妻の家庭を持っていることが分かった。
今回の騒ぎも、男性の第二夫人が異議を申し立てたことから発覚したという。
裁判の結果、シャリーア裁判所は少女との結婚を認めず、一夫多妻と無許可で18歳以下の少女と結婚したとして男性に罰金刑の有罪判決を言い渡した。
国民正義党の党首であるワン・アジサ氏は、結婚が少女の両親と合意の下で行われたかの調査も要求している。
マレーシアの女性省は事態を重く受け止めており、「未成年者の結婚を根絶するために、宗教審議会と協力して法律の厳罰化に乗り出さなければならない」と表明。
また、マレーシアの社会活動家Syed Azmi Alhabshi氏はAFP通信の取材にて、「11歳の少女と結婚するのは、小児愛者の悪行のようだ」と話した。
イスラム教徒である女性達の権利向上を目的とした団体「Sisters in Islam(イスラムの姉妹)」は一連の事件に対し、「(マレーシアは)イスラム教を利用して未成年者との結婚を合法化しないで」と訴えている。