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東欧の国ルーマニアで先月27日、洗礼式を受けていた生後5週間の男児が心肺停止により死亡した。
複数の欧米メディアによると、男児は浸礼のため聖水に3度全身を浸された後に意識を失い、通報を受けた救急隊によって蘇生措置が取られていたが、搬送先の病院で間もなく息を引き取った。
当局は北部の都市スチャバにあるルーマニア正教会の聖職者に対し、殺人容疑の取り調べを開始したと発表している。
この事件を受けて、ルーマニアでは洗礼式の見直しを求める署名活動がオンライン上で開始された。
現時点で6万2000筆以上が集まっており、賛同者からは「このやり方は野蛮であり時代遅れだ。現代社会では通用しない」「洗礼のために幼児を浸水させる必要性はない」などと批判の声が相次いでいる。
オンライン署名のページを開設したウラジーミル・ドミトル(Vladimir Domitru)さんは米メディア『CNN』の取材に対し、「浸礼の儀式を無くしたいわけではない。聖水を頭上に振りかける様な、あくまで象徴的な方法に変えてほしいだけなんだ」と署名活動の意義を述べ、聖職者や洗礼式を拒絶する意図はないと弁明した。