Source: Zachary Paulin/Instagram
カナダの首都オタワ近郊で9日、約100人の男子高生がスカートを履いて登校し話題を呼んでいる。
ケベック州の都市ガティノーにあるハイスクール『Collège Nouvelles Frontières』の女子生徒には、制服は膝上10㎝までのスカートを着なければならないという服装規定がある。一方で、男子生徒はズボンを履くこと以外に特別なルールは無いという。
ポーリンさんはこれが性差別であるとして、学校に対し抗議の意思を表明するため友人数名に声を掛け、スカートを履いて登校したのだ。
Source: Zachary Paulin/Instagram
すると、始めは数十人で行う予定であったのが、賛同者が増えて100人規模の男子生徒が抗議活動に参加した。
ポーリンさんは自身のInstagramに、声明文を載せた写真を投稿。そこで、スカートを履く女性を性的記号とみなし、さらに性被害を受けた女性側に責任を問う社会に疑問を投げ掛けた。
Source: Zachary Paulin/Instagram
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男子がスカートを履くことで性被害者に対する2次被害を一蹴すると同時に、ファッションとジェンダーが無関係であることを示したかったと述べている。
「女性がスーツやズボンを着ても、誰も気にしない。でも、男性がメイクをしたりネイルをしたら、周囲はすぐに『ゲイなのか』と決めつけて罵倒する。この運動は、男の子達が本当の自分を見付けることを妨げている『有害な男性性』に対する抵抗でもあるんだ」
現地メディア『CBC』の取材に応えたポーリンさんは、近日中に校長と話し合い、より包括的で多様性に富んだ校則に改善するよう要請したいと語った。