Source: Jason C.N. Smith, Attorney at Work
アメリカ南部テキサス州のハンバーガー店で8月、店員の19歳女性が黒人差別撤廃運動『Black Lives Matter(BLM=黒人の命にも価値がある)』への支持を表明したマスクを付けて勤務したために解雇された。
同州北部の都市フォートワースにあるファストフードチェーン『Whataburger(ワッタバーガー)』で働いていたマキーヤ・コンジャス(Ma’Kiya Congious=トップ画像中央)さんは、勤務中にBLMのトレードマークである拳のイラストが描かれたマスクを着用していた。
Source: Jason C.N. Smith, Attorney at Work
すると、彼女のマスクに嫌悪感を示した客の1人が「本社に通報する」と警告。現地メディア『Fort Worth Star-Telegram』によると、店長がコンジャスさんと他の店員を呼び出し、「個人の意見は尊重する」としつつ「お客様を不快にさせるような政治的発言は控えてほしい」と伝えた。
その後コンジャスさん店長に退職を仄めかすも、「まだ実際に辞めるとは決断していなかった」と米メディア『Post』に述べている。しかし、店内に残っていたコンジャスさんを目にした店長が警察に通報したため、彼女は退職を余儀なくされたという。
コンジャスさんはこれを不当な解雇であると訴え、現在は弁護士のジェイソン・スミス氏を雇いワッタバーガーに対する訴訟準備を進めている。