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アメリカ南部カリフォルニア州の立法議会は先月31日、高校の必修科目に民族学を追加する法案を可決させた。
米メディア『San Francisco Chronicle』によると、第61 区代表のホセ・メディナ(Jose Medina)議員が昨年提出した同法案は、「政治的であり、対象が一部の人種に限られている」などとして他の議員から批判を受け、成立は見送られていた。
しかし、数回に及ぶ改正と同州教育省からの協力により批判は弱まり、賛成53反対10で法案が議会を通過した。また、今年6月に発生した大規模な人種差別抗議デモ『Black Lives Matter』が採決の後押しをしたと見られている。
メディナ議員は声明文を発表し、「アメリカの歴史を全体的に学んでいく民族学の授業を履修することによって、学生達は文化的教養が身に付き、社会を生き抜く力を得ることが出来る」と力説した。
この法案は残すところ、ギャビン・ニューサム知事の署名を待つのみだ。承認された場合、実際に高校の卒業必修科目として適応されるのは2029年度からであるという。
ニューサム知事は先月、民族学をカリフォルニア州立大学において必修科目とする法案に署名している。