Source: Cheryl Loh/Instagram
シェリル・ローさんは、シンガポール中心部にあるスポーツジム『Apeiro Performance(アペイロ・パフォーマンス)』で働く個人インストラクターだ。
そこで彼女は、ある男性コーチによる生徒への痴漢行為を何度か目撃したため、証拠映像を撮影して被害者に連絡を取った。
Source: Cheryl Loh/Instagram
すると生徒の女性から返答が届き、「すごく不愉快で、お尻を触らないでくださいと言うんだけど、筋肉をチェックしているだけだって返されるの」と痴漢被害があることを訴えた。
一方、トレーニング料金をすでに支払っているため、辞めることを躊躇しているという。
Source: Cheryl Loh/Instagram
これにローさんは「筋肉をチェックする時にお尻を掴むことは絶対にない」と強調し、女性に被害を受けていると告発することを奨励した。
そして女性は警察に通報はしないとしつつ、このコーチとのトレーニングを中止させたという。
その後、ローさんは女性に許可を取り、証拠映像と女性とのやり取りをインスタグラムに公開。そこで自身も過去に痴漢の被害を受けたことを打ち明け、「あなたを尊重せず、不快に感じる行為を我慢する必要はない。加害者の好きなように振る舞わせてはならない」と訴えている。
ローさんは別の投稿で多数のサポートがあったことに感謝の気持ちを述べており、「私が被害を受けた時も、誰かが助け船を出してくれていたら、とても嬉しかったと思う」とし、被害者女性に手を差し伸べた意義を語った。
また同投稿によるとアペイロ・パフォーマンスは、個人インストラクターだという犯人の男に施設使用禁止の処分を講じ、「快適な環境作りに努めます」と、如何なる犯罪行為も見過ごすことはないとの声明を発表している。