Source: Thitinob Komalnimi/Instagram
タイの首都バンコクでは、強権的な統治を続ける元陸軍司令官のプラユット・チャンオーチャー首相の退陣と不敬罪の撤廃を求める抗議デモが活発化している。
若者を中心としたデモは今月18日から継続的に実施されており、規模は数千人を超えているという。
そうしたなか、26日に開かれた集会でデモ隊が突然、人気アニメ『とっとこハム太郎』のテーマ曲を合唱。「大好きなのは、ヒマワリの種」でお馴染みのアニメソングだが、これをデモ隊は「大好きなのは、国民の税金」と歌詞を変え、税収を無駄遣いする現政権への不満を辛辣な皮肉を込めて表明させた。
アニメソングのみならず、デモ隊の多くがハム太郎のぬいぐるみやプラカードを掲げ、さらに恐竜の着ぐるみに身を包むなどして抗議に参加した。
シンガポールメディア『The Straits Times』の取材に応えた参加者の19歳女性は、このような目立つ手段を取ることで世界中のメディアから注目を集めることが目的だと話している。
新型コロナウイルスを理由に非常事態宣言を何度か延長し、デモなどの集会を禁止させているチャンオーチャー政権。首相は先週、「デモ隊の親が心配だ」と述べ、非常事態宣言の延長を再度示唆していた。