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パンデミックに伴う夜間外出禁止令や営業自粛などの緊急事態宣言が発令されているタイで先月27日、女性が生活苦を理由に毒薬を飲み自殺を図った。
タイ政府は先月より、貧困層などを対象とした6か月間の5000バーツ(約1万6000円)給付金支給制度を実施している。
しかし現地メディア『Bangkok Post』によると、首都バンコクにある財務省で女性が申請を行ったところ事務員に支給を拒否され、彼女は建物の前で「誰も私のことなんか気にも留めない」などと泣き叫びながらネズミ用の毒薬を飲んだという。
その場で倒れた女性は病院に搬送され、一命を取り留めた。翌日、病院に訪れた財務省職員が彼女の銀行口座に5000バーツを振り込んだと報じられている。
タイでは現在、コロナショックによって急増した生活困窮者の自殺や自殺未遂が社会問題と化している。さらに今回のように、給付金の申請を拒否される人々が相次いでいることも混乱に拍車をかける要因としてみられている。