Source: Sven Stoffels/Instagram
オランダの風刺画家スヴェン・ストフェルス氏が作成した動画が「アジア人女性を新型コロナウイルスと結び付けて侮辱している」として、強い非難の声が相次いでいる。
アメリカのテレビ番組『Comedy Central』などでアニメーターとしての勤務経歴を持つストフェルス氏は22日、自身のインスタグラムとツイッターに以下のような奇抜なアニメーションを投稿した。
Corona CHingChan does a 'lil dance for us.#corona #covid19 #chinesevirus #chinavirus pic.twitter.com/OHnSKshHtE
— sven stoffels (@svenstoffels) April 22, 2020
「コロナ・チンチャンがちょっとしたダンスを披露してくれたよ」「#chinesevirus(中国ウイルス)」と投稿文に記載された動画は、野生動物のアルマジロと皮が剥がされた動物の死体を両手に持ったキャラクターが中国風の音楽に合わせて踊るという、非常に不可解なものだ。
東アジア人を想起させるキャラクターの乳房はウイルスの形に模してあり、扇子で隠していた口元からは魚の尾鰭や蛙の足、さらに昆虫が飛び出ていた。果ては、彼女がコウモリとキスをするシーンも出てくる。
世界中で猛威を振るう新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の発生源として、中国湖北省にある野生動物市場の可能性が高いと示唆されており、ストフェルス氏はそこからアニメーションの着想を得たのだろう。
アジア系コミュニティーを中心にストフェルス氏に対するバッシングが渦巻いているが、運営側に動画を通報しても「違反に該当しない」という返事が来たというケースが多数報告されている。
一方でストフェルス氏は、こうした批判に対して「表現の自由だ」と一蹴。レイシストと呼ばれることを「光栄に思う」などと発言しており、反省の意は全くないようだ。