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新型コロナウイルスの被害拡大に伴うパニック買いが横行するなか、スーパーなどの店内は混雑となり客同士の小競り合いも問題視されている。
感染リスクを高める密閉・密集・密接の所謂「3密」の状態を解消させようと、ある若き起業家の思い付いた斬新なアイディアに注目が集まっている。
そのアイディアというのは、カメラの前に出てボタンを押すと米が1.5kg出てくるという、その名も『米ATM』。提案者は、ベトナム最大の都市ホーチミンでオートロック会社を経営する35歳のグエン・トゥアン・アン氏だ。
米ATMの利用者と管理スタッフの男性(上) Source: Vimedia
感染リスクを抑えるため、間隔を開けている(上) Source: chu quang manh thang/Twitter
グエン・トゥアン・アン氏(画像左) Source: Writeup.
慈善事業者などからの救済物資に人々が群がることで、怪我人や新たな感染者が出ることを危惧したグエン氏は、主に貧困層に向けて無償で米を提供する場を設けるために1000万ドン(約4万6000円)を投入したという。
米ATMは24時間作動しており、在庫が無くなりそうになるとセンサーで感知して管理側に通知される仕組みになっている。
現地メディアによると、米ATMは急激な需要の高まりを受け、パンデミックが終息するまでの間に100機以上を新設する予定だとグエン氏は話している。