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1児の母でありボディビルダーの25歳女性が米メディア『ハフポスト』のインタビューに応え、育児とトレーニングを両立させることで受けた数々の批判を一蹴した。
昨年9月、東部ペンシルベニア州出身のジョーダン・ムーサールさん(トップ画像)が、ある1枚の写真を投稿した。同州で行われたボディビルディング・コンテストで優勝を飾った後、穏やかな笑顔で娘を授乳させる母親の姿だ。
すると、称賛の声で溢れかえるコメント欄のなかに、批判的な意見を投稿するユーザーらが現れたのだ。
「育児中にボディビルディングだなんて、不健全だ」
「健康に悪いし、子供にも害よ」
ムーサールさんに対するバッシングはSNSに留まらず、実生活でも発生した。ボディビルディングの仲間に育児とトレーニングを両立させていることを伝えると、ショックを隠せない様子で「それって、健康なの?」と懐疑的な反応が返ってきたという。
さらに、親戚の1人から「私なら、そんなこと絶対にしないわ」という辛辣なメッセージが届いたことも明かしている。
そして、数々の批判を受けたムーサールさんは「自分のしていることは、果たして健全なのだろうか」と自身も不安を抱くようになったと語る。
それでも彼女は、「自分を見失わないために、娘の成長のためベストを尽くしながらボディビルディングを続ける」ことを決意したのだ。
「自分の体重は減らして、娘の体重は増やすようにバランスを上手く保つことに尽力したわ」
妊娠中はコンテスト出場の夢を一時的に諦めていたムーサールさんだが、自宅での「おぞましい出産」を終えた後はボディビルディングの訓練を再開。
コーチからの助言を取り入れ、体型を維持しながら十分に母乳が出るような食生活を心掛けるようになったという。
ムーサールさんはハフポストのインタビューに対して、母であることを優先し自分を見失ってしまうと、子供のためにならないと訴えている。
「私にとって、フィットネスは自分自身なの。笑うことや空気を吸うことと同じくらい、私にとって本質的に備わっているものなのよ。それを失ってしまったら、ベストな自分でいられなくなってしまう。そうなると、子供も強く育たなくなるわ。だから子供のために親がすべきことは、自分の生きがいに注力することなのよ」
こう熱弁するムーサールさんはボディビルディングのトレーニングに励む傍ら、皿洗いやオムツ替えなどの家事育児をこなし、さらに娘のお気に入りの本を「1日12回以上」読み聞かせしているという。
母親になり自身の夢を諦める女性が多いなか、ムーサールさんのインタビューは多くの母親達に希望の光を与えた。批判のあった彼女のインスタグラムには称賛の声が相次ぎ、ムーサールさんもジムで撮影した娘とのツーショット写真を投稿するなど、母親とボディビルダーの両面で幸せを満喫している様子が伺える。