Source: China Press
シンガポールの新婚夫婦が先月2日、自身の結婚式に遠隔からライブ配信で出席した。新型コロナウイルスに感染した疑いがあるためだという。
2人は今年1月半ば、春節の時期に新婦の家族に会うため中国・湖北省で長期間過ごしていた。
湖北省は世界中で猛威を振るっている新型コロナウイルスの震源地であったため、結婚式の直前にそれを知った招待客が出席を躊躇するように。
新婚夫婦はゲストの不安を憂慮し、結婚式場のホテルにイベントの延期を申請するも却下されてしまったと、シンガポールの中文メディア『新明日報』は報じている。
そこで2人は、ホテルの一室からウェブカメラと巨大スクリーンを用いて、ウェデングドレスに身を包みながらライブ配信で結婚式に参加することを決意したのだ。
Source: China Press
その後結婚式は無事に開催され、19個あるテーブルのなかで席が埋まったのは11個だけという状況でも、新婚夫婦はスクリーン越しに出席者への感謝の意を述べた。
「みなさん、結婚式に参加してくれて本当にありがとうございます。式場に来れなくて一緒に楽しい時間を過ごせず、申し訳ない気持ちでいっぱいです。でも、ここ(ホテルの部屋)にいてもとても幸せを感じています」
2人は終始ウェブカメラを利用しながらゲストと交流し、共にシャンパンを開けて乾杯するなどして、遠隔からの参加でありながら会場は祝賀ムードに包まれていたという。