Source: TikTok
中国南西部四川省の夫婦が、33歳になる独身の息子が恋人をゲットできるように「求愛ソング」を作曲し、国内SNSで大きな話題を呼んだ。
香港の英字メディア『South China Morning Post』によると、同省成都市でブロガーとして生活しているタオさん(トップ画像中央)は先月、春節の時期に家族で撮影した求愛ソングを自身のブログに投稿。それが国内最大のSNSサイト『Weibo(微博)』でシェアされ、動画の再生回数が600万回を超えるほどの注目を集めたのだ。
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動画は、タオさんの父親が歌う後ろでダンスを披露する母親の映像から始まる。
「大草原に咲く一番大きな花、30超えても独身だけど、希望を捨てたらダメよ」
「イケメンにはなれなかったけど、そんなに悪くもないでしょ、だからこの春節こそ恋人を作るのよ」
孫を切望しているというタオさんの両親は、30歳の娘も撮影に参加させて息子のパートナー探しに全身全霊を注いだ。さらに動画の中で母親は、「家は大きくはないけれど、食べ物には困らないし、ソファも付いてるわ。彼と結婚すればハッピーな義母に義父、朝まで飲み友になってくれる義姉もいるわよ!」と、タオさんと結婚することのメリットを猛アピール。
タオさんの家族の求愛ソングはSNSのみならず国内メディアにも取り上げられ、実際に彼の恋人になりたいと名乗り出た女性達が続出したという。
一方でタオさんは、「僕の両親は、別に結婚をせがんでいるわけではない。これもジョークなんだ。ただ、孫はすごく欲しいみたいだけどね」と話す。「パートナー探しは、慎重にしたい。同じ目標を持った、仲良くできる人を見付けたいんだ。」
彼らの動画を見たユーザーからは「こんな家族となら結婚したいかも」など称賛の声が多数寄せられている。しかし、30歳を超えても独身であることに焦りを感じないという中国の若者世代にとって、親世代からの圧力に屈する必要はないとの指摘も出ているようだ。