Source: Andrea Blackstone/GoFundMe
アメリカ東部メリーランド州の8歳の男の子が、ホームレス生活に苦しむ退役軍人を援助するために4万ドル(約440万円)を募り注目を集めている。
アメリカメディア『Good Morning America』の取材に答えた母親のアンドレア・ブラックストーンさんは、息子のタイラー・スターリングス君(トップ画像)が4歳の時、元軍人である親戚が何をしていたのかを教えるため、退役軍人を取材した動画を数件視聴させたと話している。
(上)タイラー・スターリングス君 Source: Andrea Blackstone/GoFundMe
その中で、退役軍人らが段ボールの板を掲げて助けを求めている姿を見たタイラー君は、「あの人達はヒーローなのに、どうして道路で生活をしているの?」と母親に問いかけ、なんとかして彼らを助けたいと奮起したという。
そしてタイラー君は母親と協力して、困窮や薬物中毒に苦しむ退役軍人の福祉施設『Maryland Center for Veteran Education and Training』に加入し、兵役を終えた軍人の現状を広める後援者としての活動を始めたのだ。
Source: Andrea Blackstone/GoFundMe
Source: Andrea Blackstone/GoFundMe
タイラー君は当初、ホームレスの退役軍人のために家を建てようとしていたが、母親から「それは出来ない」と伝えられた。
そこで彼は、歯ブラシや消毒液などの衛生用品を詰めたバッグ『Hero Bag(ヒーローバッグ)』を彼らに配布するという案を思い付いたという。
タイラー君はヒーローバッグの資金集めのために、クラウドファンディングサイト『GoFundMe』に開設した寄付金募集ページに、バッグの詳細についてこう述べている。
Source: Andrea Blackstone/GoFundMe
Source: Andrea Blackstone/GoFundMe
「バッグの中身には、洋服、靴、トイレ用品や髭剃り用ジェルとか、全ての人が必要な物が入っているよ」
「それに、ありがとうカードも入ってるんだ」
こうして彼が5歳の時に始めたプロジェクトは大きな注目を集め、3年で4万6000ドル以上もの寄付金が集まったのだ。
この慈善活動は現在進行中であり、タイラー君は同ページに「いずれは自分で非営利団体を立ち上げ、全てのホームレスの人達のための福祉施設を運営したい」という大きな夢を語っている。