Source: Shanghai Observed
中国で早朝の公園に出向くと、気功や太極拳など健康体操に勤しむ高齢者達の姿を至る所で目にすることが出来る。
また国内の公園には運動器具が備え付けられていることも一般的であり、健康に非常に気を遣う国民性が映し出されているともいえよう。
しかし、そんなお爺ちゃんお婆ちゃん達が静かに体操する微笑ましい光景が、一瞬にして狂気を感じさせる姿に変貌した瞬間を捉えた動画が世界中で話題を呼んだのだ。
中国発の面白動画を配信しているインスタグラムのアカウント『Shanghai Observer(上海オブザーバー)』が先月、瞑想しながら両手で中指を立てる高齢者グループという、衝撃的な動画を公開した。
「こりゃ一体なんの組織だ」
皮肉交じりのキャプションにコメント欄では爆笑の嵐が沸き起こり、動画の再生回数は16万回を超えるほどの注目を集めた。
欧米では中指を立てる仕草は「ミドルフィンガー」と呼ばれており、相手に対する最大級の侮辱を示したサインとして広く認識されている。
今では日本でも同じ意味を持つ無礼なジェスチャーだが、中国の、取り分け高齢層には「ミドルフィンガー=侮辱」と捉えている人は極僅かのようだ。ヒンドゥー教や仏教などの瞑想の世界では、指1つ1つに象徴される要素があると言われている。それによれば、中指は「調和」や「空」など様々な意味を持っているという。
この動画にいる人達が、中指を立てることで何を表そうとしていたのかは定かではないが、欧米的感覚とは違ったものであることは確かだろう。