Source: Starbucks Canada
スターバックスのカナダ支社が、難民と企業を結び付けるアメリカの社会福祉機関『Tent(テント)』と協賛し、大都市トロントで難民向けの就職フェア『First-of-its-Kind Refugee Hiring Event(以下、FKRHE)』を開催した。
同フェアでは100人以上の雇用を新しく創出し、参加企業からは次回開催の問い合わせも殺到しているという。
同フェアには、シリアやパキスタン、ハイチやナイジェリアなど、様々な国からカナダへ来た難民の人々が来場した。参加企業には、IKEAやFedExなどの多国籍企業が軒を連ねている。
Source: ACCES Employment
スターバックスは声明文で、FKRHEを催した意義を以下のように語っている。
「難民の方々にとって、戦争や迫害からの脱出は第一歩に過ぎません。カナダは安全を提供してくれますが、新たな人生を歩むには職探しなど多くの障壁に立ち向かわねばなりません。しかし適切な機会を設ければ、献身で忠実な難民達は企業に価値をもたらす存在になるという研究結果が出ているのです。そこで私達は、彼らと企業が出会える場を設けるために就職フェアを開催しました」
Source: World Education Service
数十年前にイランから亡命したラトナ・オミドヴァル議員もFKRHEに出席し、15社を誘致して職を求める難民の仲介人となった。
彼女は、「難民の人々は精神的にとても強く、そして賢い方が多いのですよ」と語り、職に就くことがカナダ文化に適応できる最初の一歩であると強調した。
スターバックスは難民採用の先駆者として、「2022年までに難民1000人を雇用する」との目標を掲げている。
現在、既に約500人の難民を雇っているという同社は、「弊社のノウハウと人脈をカナダのトップ企業と共有していく」と、国内における難民採用の普及を促進している。