Source: Young Sikh Association/Facebook
シンガポールのシク教徒らが、ターバンを「でかい障害物」と呼び批判を受けたインフルエンサーの女性を文化行事に招き、シク教徒に対する偏見を払拭しようと試みたニュースが話題を呼んでいる。
週末に開催されたライブイベントへ来ていたシーナ・プアさん(トップ画像左)は、前に立っていた男性2人を後ろから撮影し、「もう!でかい障害物が突然現れたわ」というキャプションを付けたストーリーをインスタグラムに投稿した。
Dear Sheena Phua, these 2 "obstructions" you're talking about are called turbans and are a huge part of the Sikh identity. I urge you to apologise and to better understand what the turban means to us. pic.twitter.com/x6JYuXq19L
— Darvesh Singh (@MyNameIsDVesh) September 22, 2019
すると、プアさんの言い草は無神経で差別的であるとして批判が殺到。彼女は「悪意は無かった」と弁明するも、インスタグラムのコメント欄には謝罪を要求する声や誹謗中傷とも捉えられるコメントが相次いだ。
そんななか、国内の青年シク教徒協会(以下、YSA)がシク教徒への偏見や憎悪をなくそうと、プアさんをグルドワラ寺院での文化行事に招待したのだ。
プアさんは招待を承諾し、そこで彼女は全ての人に無料で食事を振る舞う『ランガル(langar)』や、神への奉仕を意味する『セワ(sewa)』を体験したという。
プアさんは自身のインスタグラムに寺院で撮影した写真を公開し、「誹謗中傷が多数送られてくるなかで、YSAの方々が親切な言葉をいただき、とても感動しました」と同協会への感謝の意を述べた。
またプアさんとYSAは別々の投稿で、偏見や憎悪に異文化理解を深めることの重要性を訴えている。
寛大なYSAの取り組みとプアさんの積極的な姿勢に称賛の声が多数送られており、現在はそれまで続いていた批判に落ち着きがみられている。