Source: Dan Price/Instagram
アメリカ北西部ワシントン州シアトルに拠点を置く決済代行会社『Gravity Payments(以下、GP)』の代表取締役社長ダン・プライス氏(トップ画像中央)が、自身の報酬を大幅に削減し、従業員の最低年収を5万ドル(約500万円)に上げると発表した。
プライス氏はアイダホ州のソフトウェア会社『ChargeItPro』の買収後、オフィス移転に合わせて”良いニュース”を伝えようと、新しいオフィスへ訪れていた。
アメリカメディア『TODAY』によると彼はそこで、買収前は年収3万ドル(約300万円)以下が多数を占めていた同社の従業員に最低5万ドルの年収を保証すると告知したのだ。さらに毎年5000ドル(約50万円)の昇給を約束し、2024年までに最低年収7万ドル(約700万円)を目指すと断言した。
これに従業員は大喜びし、「ハイタッチやハグをしてくれた人達もいたよ」とプライス氏は同メディアに語っている。
プライス氏は2015年にも自身の報酬を100万ドル(約1億円)削減し、従業員の年収を最低70万ドルに上げたことに成功しているという。
彼がこうした大胆な決断を下したのは、お金と幸せが密接に結びついているという記事を読んだことが切っ掛けだったと話している。そして、昇給によって従業員の生活がより豊かなものになった状況を見て非常に嬉しい気持ちになったと語った。
「彼らは借金を返済して、通勤時間を短縮して、家族を作って、健康的なものを食べて、遠くへ旅行に出掛けたり飛行機のチケットを購入して親戚や友人に会いに行くことも出来るようになったんだ」
プライス氏はChargeItProの従業員を昇給させるため、今回も自身の報酬を「7桁分」削減したと明かした。彼は「正しい決断をした」とし、他の会社も同じ様な措置を取ることを願っていると話している。