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中国南部広東省・深セン市の病院で撮影された老夫婦の写真が大きな話題を呼んでいる。
結婚57年目という80代の夫婦は現在、脳内出血と心臓発作による昏睡状態という生死にかかわる重体で、同市にある香港大学深セン医院で1か月以上にわたり治療を受け続けている。
香港の英字メディア『South China Morning Post』によると、先月8日に脳内出血により同施設へ入院したペンさん(トップ画像左)は、その9日後の17日に夫のガオさん(トップ画像右)が心臓発作で同病院の集中治療室に搬送されたことを娘から聞いたという。
その時は回復傾向にあったペンさんだが、ガオさんは重度の酸欠状態で昏睡に陥っていた。
しかし2人は、病状の違いから別々の病棟で療養中だった。すると、夫の病状を知ったペンさんは病院に「夫に合わせてほしい」と頼み、集中治療室で勤務していた医師は彼女の容態が回復していることを理由に、依頼を承諾した。
そしてペンさんは、ベッドに横たわった状態でガオさんの元へ運ばれ、遂に再会を果たしたのだ。

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夫婦の娘は地元メディアに対し、当時の様子をこう語っている。
「母が父を見たとき、ずっと『おじいさん、おじいさん』と話しかけていました。体が弱っていて、他に何も言えなかったのだと思います」
「もしかしたら、2人が会うのはこれが最後かもしれない」
ガオさんに会えたことはペンさんにとって大きな慰めになったと、娘は面会を承諾した医師に感謝の意を表している。
その時に撮影された、夫婦が手を繋いでいる写真は微信(Weibo)などの国内SNSで拡散され、「感動して涙が出た」「真実の愛はこういうことを言うんだ」と称賛の声が多数送られている。