HMP Couture Imagery/Facebook
アメリカ南部アラバマ州で写真家として活動しているへザー・ミッチェルさんは、8歳の幼い娘を持つ1児の母だ。今年3月、ミッチェルさんが娘であるペイズリーちゃんのソフトボール部の練習風景を見学していた時、一緒に来ていた別の母親の女性に「ペイズリーにはもっとスポーツを好きになって欲しいわ。彼女、とっても運動神経が良いの」と話しかけた。すると、その女性は「ペイズリーはスポーツをするには可愛すぎるわよ」と言い放ったのだ。
彼女の返答に驚いたミッチェルさんは、その言葉が気になって夜も眠れなかったという。
「どうして、私の娘は”女の子らしくあること”と”スポーツが得意であること”のどちらかを選ばなければいけないの?どうして、両方を兼ね揃えた人になってはいけないの?」
疑問を抱いた彼女は翌日、自身の写真撮影スタジオ『HMP Couture Imagery(HMPクチュール・イマジェリー)』を使い、ペイズリーちゃんの写真を撮ると夫に伝えたという。そして出来上がった写真には、花冠にピンクのドレスを身に纏い、凛とした表情でソフトボールの球に囲まれながら恰好良くポーズを決めるペイズリーちゃんの姿があった。

HMP Couture Imagery/Facebook
ミッチェルさんは、両極端の特徴を取り入れることで、娘にスポーツも可愛い物も好きになって良いということを伝えたかった、と語っている。
この写真を個人のフェイスブックに投稿したところ多くの反響を呼び、同じ悩みを抱えていたという人達から「自分の娘も同じように撮影してほしい」との要求が殺到したのだ。
ミッチェルさんは撮影の依頼に応じ、可愛らしいドレスを着ながらバスケットボールや野球など様々なスポーツの装備を手にした女の子達の写真を、撮影スタジオの公式SNSページに投稿した。
スポーツ精神を彷彿とさせる活力に満ちた趣き感じさせる一方で、花冠やティアラなど可憐なファッションに身を包んだ幼い女の子達の姿は、その力強いメッセージ性に多くの人々の関心を寄せた。
“Because you can do it all(だって、あなたは何でも出来るから)”というキャプションと共に投稿された彼女たちの写真からは、ミッチェルさんの伝えたかった「可愛らしさとスポーツ精神の両立」は出来るということを深く感じさせられるほど、魅力溢れる作品に仕上がっている。