Source: Kornpat AE SUKHOM/FACEBOOK
母親に感謝の思いを送る日といえば、「母の日」だ。
今では日本でもすっかり普及している一大イベントだが、それは微笑みの国タイでも同じ。
国中で母の日に向けたイベントが開催される中、シングルファザーである男性が母親のいない息子達のために、ドレスを着て学校のイベントに母親として参加し、大きな話題を呼んでいるのだ。
子供達が孤独を感じないために
Kornpat Ae Sukhomさんの投稿 2018年8月9日木曜日
2人の息子が通うバンコク近郊の学校でも、「母の日イベント」が開催された。子供達が椅子に座る母親の前に立ち、日頃の感謝の気持ちを伝えるというイベントだ。
多くの母子が参加する中、1人だけ女装をした男性、サム・パヌサイ(Sam Panuthai)さんの姿があった。彼はヨーロッパへ移住した妻と離婚した後、5歳と3歳の息子を男手1人で育てているシングルファザーだ。イベント中、パヌサイさんと息子達の姿を友人が撮影し、自身のFacebook上に投稿。すると、再生回数が600万回以上にも上り、大反響を呼んだのだ。
パヌサイさんは米メディアBuzzFeed Newsのインタビューに対し、「母親がいない息子達に、孤独感を味わって欲しくなかった」と、ドレスを着る決意をした理由を語った。
動画を撮影した友人によれば、イベント中は母親に変身したシングルファザーに注目が集まり、場は和やかで明るいムードに包まれたようだ。
この心温まるストーリーは、タイのみならず世界中に拡散され、ネット上では「泣いた」「こんなに子供を愛する父親は、他にどれくらいいるのか」など、パヌサイ家への称賛の声が多数送られている。